兵庫県知事のパワハラ疑惑：百条委員会報告書に維新が寝返る

兵庫県の斎藤知事を巡る告発について、百条委員会による調査報告書の素案で、「パワハラ行為の可能性がある」と記載され、これについて当初反対する姿勢を示していた、維新が「反対しない」姿勢に転じたことがわかりました。

元県民局長が斎藤知事のパワハラ疑惑などを告発した文書について、百条委員会は2月議会に調査報告書を提出することを目指しています。

報告書の素案は委員長が各会派の意見を踏まえて作成し、県関係者によると、パワハラ疑惑について「おおむね事実」、「パワハラ行為の可能性がある」と記載される見込みです。

また疑惑の調査が終わる前に前に元県民局長を処分した県の対応についても公益通報者保護法の観点で問題があるとし、懲戒処分の撤回を提言していました。

第2会派の維新は、当初、「パワハラ行為の可能性がある」という内容について、反対する姿勢をみせていましたが、21日の百条委員会を経て、「反対しない」姿勢に転じたことがわかりました。

維新は、百条委員会の委員だった増山議員が、知事選への影響を考慮して「非公開」とされた百条委員会の録音データをNHK党の立花党首に提供していたことが発覚し、同じく副委員長だった岸口議員が、「黒幕は竹内県議（知事選後、議員辞職ののちに死亡）」という内容の文書が立花党首に手渡される場に同席していたことがわかり、2人は20日に委員を辞職し、後任が就いていました。