団塊ジュニアに未来はあるのか? 年金に頼らない生き方の提案
団塊ジュニアに未来はあるのか? 年金に頼らない生き方の提案
配信元:主婦の暇つぶしトレンドまとめちゃんねる
団塊ジュニアは“日本のガン”か? 年金にも頼れない「受難の世代」が長生きする“唯一の方法”とは …団塊世代のライフスタイルと同じことを団塊ジュニア世代もやりなさい、という社会的圧力が顕著でした。しかし団塊ジュニアは充分な給与を与えられなかったので、… (出典:) |
https://www.dailyshincho.jp/article/2025/01240601/
運良く正社員として採用された氷河期世代でも、初任給は18?19万円台。今の物価で換算するとわずか16万円に過ぎない。正社員組も決して裕福な生活を送ってきたわけではないため、こちらも蓄えは少ない。
氷河期世代のトップバッターとも言える団塊ジュニアが高齢化して年金受給者となり、1人あたりの医療費が高額化すると、果たして日本は彼らを支えることができるのだろうか──近年は社会保障の観点から団塊ジュニア・氷河期世代が論じられることも多い。
例えば日本の年金制度は賦課方式が採用されており、現役世代の保険料で高齢者に年金を支払うことになっている。担当記者が言う。
「今の日本は世界でも類を見ない高齢化社会です。年金保険料の負担に現役世代は悲鳴を上げていますし、健康保険も高齢者の医療費を捻出するのが困難になってきています。あと15年もすれば団塊ジュニアが60代後半になります。非正規雇用の多い氷河期世代は貯蓄が少ないですし、これを支える現役世代は少子化で絶対数が減っています。貧困化した団塊ジュニアは日本に財政難をもたらし、社会システムを根幹から破壊してしまう“ガン”ではないかという指摘は根強く、Xでは様々な意見が投稿されています」
氷河期世代に年金は払われるのか?
団塊ジュニアの総数は約800万人。これほど大規模な集団が数年で高齢化を迎えていくのだから、日本社会に与えるインパクトが大きいのは当然だろう。そのため時代の節目で“悪影響”を懸念する記事が報じられてきた。
例えば、今から10年前の新聞記事を見てみよう。中日・東京新聞は2015年11月、「特報 その先は下流中年 フリーター激増 非正規4割 背景に氷河期の就職、リストラ」との記事を朝刊に掲載した。
記事は《パートや派遣社員など非正規社員の割合が初めて労働者の4割に達した。中でも深刻なのは、就職氷河期世代などで「中年フリーター」とも呼ばれる人たちが激増していることだ》と指摘し、以下のように続けた。
《非正規では雇用保険の加入こそ七割近くあるが、健康保険や厚生年金の加入は五割強にとどまる。低賃金で貯金もない状態で、病気や事故、親の介護など不測の事態が起きた場合、一気に生活の困窮に陥る恐れがある》
この「中年フリーター」が、いよいよ高齢者になっていく。多くの読者には記事が掲載された2015年より、現在の2025年に読んだほうが、より身につまされるのではないだろうか。では、氷河期世代と社会保障の問題に関するXの投稿を見てみよう。
《氷河期世代が年金貰えるようになるの多分85歳過ぎてからとかになると思う 大半鬼籍に入ってそう》
氷河期世代の悲劇
《世代人口が多い氷河期世代がいざ老齢になったら、年金受給開始は遅らされるだろうし、生活保護でも受給しなきゃ生活できないとなったら、今度は生活保護を受けさせないように妨害してくると思っている》
《氷河期がリタイヤする年齢になるころに年金が廃止になる気しかしない》
《氷河期世代を現役の時に豊かにしないと、貧しい高齢者になるんです。そして、今の年金制度では、人によっては生活保護に頼らざるをえない状況になる》
経済ジャーナリストの荻原博子さんは「日本の高度成長を支えた団塊の世代は、別に人間としての能力が高かったわけではありません」と言う。
「団塊の世代は単に運よく『上りエレベーター』に乗ったに過ぎないのです。一方の団塊ジュニア世代や氷河期世代は『下りエスカレーター』に強制的に乗せられたわけで、能力が劣っていたわけではありません。氷河期世代の悲劇は多々ありますが、まずは当時の政府も経済界も『すぐに景気は回復し、再び右肩上がりの成長に戻る』と楽観視していたことが挙げられます。このため早期の対策や支援が必要だったのにもかかわらず、後手に回って現在に至っているのです。就職氷河期の発生と非正規雇用の増加を“人災”と指摘する識者も少なくありません。政府の失政を考えれば当然でしょう」
他にも悲劇はある。団塊ジュニアは両親が団塊世代で、先輩がバブル世代だった。消費に意欲的だった上の世代と常に比較され、批判されてきた点も見過ごせない。
「『結婚して子供を3人作り、マイカーとマイホームをローンで購入。子供たちは全員大学に通わせる』という団塊世代のライフスタイルと同じことを団塊ジュニア世代もやりなさい、という社会的圧力が顕著でした。しかし団塊ジュニアは充分な給与を与えられなかったので、車も家も買えませんでした。非正規雇用を強いられた氷河期世代の方々が直面した経済的困窮に至っては、自己責任論で批判する意見すらあったのです」(同・荻原さん)
※以下引用先で