斎藤佑樹、フィールド・オブ・ドリームスる

北海道の新千歳空港から車で20分ほどの長沼町に、“ハンカチ王子”こと斎藤佑樹が手掛ける「ミニボールパーク」の予定地がある。少年少女専用の“子どもたちのため”の野球場にするという構想。今春に本格的な整備が始まり、秋には一部が使用できることになりそうだ。

北海道日本ハムファイターズでの丸11年に及ぶ現役生活に区切りをつけたのが2021年。

「株式会社斎藤佑樹」を立ち上げ、報道キャスターや企業の取締役やアドバイザーを務めるなど活躍を多岐に広げている。なかでも特に力を入れているのが、この「野球場づくり」である。

「現役のころから感じてきた課題として、野球人は社会に対してちゃんと貢献しないといけないんじゃないかって思ってきました。社会に対して何か還元したいとずっと考えてきたなかで、以前から頭にあった野球場づくりと結びついたんです。」

「そのときにふと思ったんです。野球場があれば子どもたちものびのびとキャッチボールができるし、それにみんなが集まれる場、コミュニティーを支えられる場になるんじゃないかって。別に豪華な施設じゃなくても商店街のお祭りのように地域の人々を笑顔にできるんじゃないかって。

試合をした南三陸の野球場のように地域の避難場所にもなるのであれば、こういうところがもっとあるべきだなって自分のなかでピンときたんです。最初は漠然としたものでしたけど、野球場への思いは次第に強くなっていきました」